2005-05-22
今更「若者言葉」とか言うのも笑われそうだが、「カレシ」とか「かーわーいーいー」とかなぜか後ろの方に押し付けがましいほど強いアクセントが来る今時の娘さん言葉(坊ちゃんも使うかもしれないが)に未だに馴染めない自分は、TVや町中で聞いてもどうもふざけているようにしか聞こえないと言うか、近くで実際に「カレシが〓」とか「それってよくなーい?(「くなーい」にアクセント)」とか喋っている人がいるとわぁお、本当に一般に普及してるんですね!と今でも内心驚く。どういうわけであんな変なイントネーションになったのか常々謎だったのだが、この間駅のホームかどこかで近くの親子連れの会話を聞いて「おお!」と思った。日常会話のイントネーションとしては異様(自分の基準では)だけどどこかで聞いたような喋り方でもあるなあとは思っていたが、子供が親に対して「○○に行ーきーたーいー」とか「(この席に)座るー」とかねだったりごねたりする時ってまさにああいうイントネーションになるではないか。
なぜ子供がそういう言い方でごねるのか、と考えてみると、(多分)普通の「○○に行きたい」「ここに座りたい」という言い方では親を説得できないであろうことを察知して、しかし何が何でも自分の要求を飲ませたい、親がさっさとその話を打ち切って別のことに気を取られないうちに何とか自分の方に注意を向けさせたい、自分の要求を聞け!ってことで親の注意を最大限に引き付け自分の主張を最後まで聞かせるために後ろに行くほど発音に力が入り語尾も伸びるのではなかろうか。
この仮定を基にして考えると、お嬢さん方の「かーわーいーいー」もこれって可愛いよね、ちょっとあたしの言うこと聞いてよね、あたしが可愛いって言ってるんだから皆も可愛いって思って当然だよねこらあたしの話を聞け同意しろ!ってことであのアクセントになるのだろうか。そう考えるとあのねばつくような引っ張り方や不自然なアクセントも何となく納得できるような気がする。だからって慣れはしないけど。「カレシ」の場合はあたしさー彼氏がいるんだよねすごいでしょーちょっと聞いてよ男友達じゃないよれっきとした彼氏だよ、と暗に強調したいのだろうか。 どうかな...
そう言えば単純に人の同意を求める(あるいは相手の意向を伺う)場合にしても、通常のイントネーションなら「○○じゃない?(最後の「い」の辺りだけ軽く上がる)」のところを「○○じゃなーい?(「じゃない」全体を強調)」とかおっしゃるのではなかろうか。幸い自分の周囲にはそういう言い方をする人がいないが、実際そんな調子で面と向かって「これってよくなーい?」とか言われたら何か意見をぎゅうぎゅうべたべた押し付けられているようで「そうですかね」と冷たく返してしまいそうだ。しかし上の「話を聞け」説(?)が正しいとすると、今の娘さん達は喋るイントネーションを不自然に変えて相手の注意を引いてまで自分の意見や好みを主張する必要があるということだろうか。それだけ自分の言うことを回りに聞いてもらっていないのか、それとも単に周りがどうであれ自分の主張だけをどんどん強くする人が増えているのか。まあ、一度流行ってしまうと単に時流に乗るために周りに合わせてよくなーいよくなーいをコピーする人も増えるとは思うけど。
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